暖冬の昼、北の丸公園で弁当を食べる。平日でもあり、ベンチやテーブルには空きが目立ち、場所探しの苦労はない。陽のあたる木立の中にある、丸い石づくりのテーブルに陣取って弁当を広げる。鯖の味噌煮がウマイ。
しばらくすると、人から食べ物をもらうことに慣れたスズメが一羽寄ってきた。一羽が寄ってくると、次から次へと地面を跳ねながらやってきた。特に慣れている様子の一羽が石のテーブルの上に載ってきた。
最初のスズメは、私が弁当箱のふたの上に置いた鯖の骨を突付いた。すかさず私も追い払う。次はどうするのだろうと見ていると、テーブルの左からやってきて、私の弁当箱から飯粒を奪おうと狙っているようだ。これまたすばやく追い払う。この間も私は数枚の写真を撮っているのだが、スズメは一向に気にしていない様子だ。しまいにはテーブルの上に置いた私のデイバックの上に上がり、テーブル全体を見回し始めた。それでも私が黙々と弁当を食べ、時折彼らの写真を撮っていると、諦めたように皆去っていった。しかし...
やはりある程度食べ物をもらえない時間が経過し、それでも人間がそのそぶりを見せないとスズメは去っていく。学習しているのだろう。
弁当も食べ終わり、お茶を飲みながら弁当箱をしまっているとき、足元にスズメがいることに気がついた。ほとんどのスズメが去って行った後も、足元のスズメはそこに残り、ついには私がこぼした弁当のおかずを啄ばんでいる。もしかしたらこのスズメは、人間が足元に食べ物を落とし、さらには食事のあいだは自分の足元に気が回らないことを学習しているのだろうか。おもむろに顔を足元へ向けるとスズメは少しばかり離れる。しかし顔を背けるとたちまち足元に寄ってくるのだ。繰り返しても同じである。この、なかなか賢いスズメに敬意を表して足元に落ちたおかずは放っておくことにした。写真のモデル代である。
結論 : スズメは賢い!
鳥可愛いです。
何時も見てるスズメも、やはり動物。
賢いのですね。