インティワタナ (日時計と呼ばれているが、癒しのパワーも・・)
マチュピチュ遺跡には、当時のインカの人々の信仰にかかわる場所や建造物が多くある。天を神の場所として、また地下を黄泉の場所として考え、その間には現世という地上があり自分たちが暮らす場所という世界観。天の中心となるのが太陽である。太陽信仰は中南米から南米アンデスに至る広大な地域に存在する。ここマチュピチュで太陽信仰を伝える代表的は建造物が、このインティワナである。
インティワナには、手をかざすだけで癒されるという不思議な力が宿っているという。これも太陽の力なのか。もちろん両手を一杯に伸ばして、ロープの外から手のひらをかざした。ぼんやりと暖かさを感じたが、その暖かさが岩が吸収した熱なのか、癒しの力なのかは考えないほうがマチュピチュを深く感じることができる。
- 陵墓
TUNBA REAL 太陽の神殿の下にある洞。太陽の神殿の下にあることから、王の墓・王妃の墓などと考えられているが、確認はされていない。 入り口部分は階段が刻まれ、奥の壁には二チェ(壁の窪み)がある。おくには日時計のインティワタナの石がある。この洞が神聖な場所であり、先祖の霊を祀っていた霊廟といわれている。 入り口の階段の最も上の段には生贄が今でも供えられている。当日の生贄を供えた名残であろう、”染み”が残っていた。案内してくれたのべラスコによれば、これは地元民が早朝に供えているという。
- コンドルの神殿
TEMPLO DEL CONDOR 小広場から少し下ったところに、コンドルの神殿と呼ばれる場所がある。以前は監獄や拷問の場所といわれていたが、最近では高貴な人の墓と考えられている。
- コンドルへのお供え
べラスコ曰く、コンドルのレリーフへもお供えとして血が奉げられている。コンドルの嘴の周りに水の跡のように見えるのが、生贄の血の跡
- インティワタナ
INTIWATANA 突き出た石の高さは40cm弱。それぞれの角が東西南北に向いており、当時は太陽が消えないように繋ぎとめるものとして、太陽信仰の重要な場所であったようだ。マチュピチュ遺跡の市街域で最も高い場所にあり、角柱の影の組み合わせで春分・秋分、冬至・夏至を判断したと考えられる。 この石には不思議な力があり、触らずに手をかざすと力がみなぎるという。もちろん両手をかざしてみた。