ハワイが教えてくれたこと。

ハワイが教えてくれたこと。あなたの人生がぐっと快適になる70の言葉

 本田 直之(著) 

 ALOHA!
 世界中で一番知られているハワイの言葉といえば、間違いなく「ALOHA」だろう。

 この言葉は、「愛、慈しみ、感謝、平静、共感」などの意味を持つハワイ語。コミュニケーションで使われる場合は、「おはよう、こんにちは、さようなら、ありがとう、I Love You」など色々な挨拶・感情表現に使われる。もっとも知られている用法は「こんにちは」や「いらっしゃい」といった用法だろうか。まさに万能薬のような言葉だ。
 いや待てよ、これほど万能な言葉であれば、言葉に備わる概念はとても広く深いはずだ。むしろ難解な言葉なのか。

 * いい感じの写真はムンカタケンさん! 
 * 構成は「旅旅ハワイ、日々カウアイ」の著者 今井栄一さん!

 「ALOHA」の一文字一文字には意味があるといわれることが多い。

     A – Akahai(上品さ、優しさ)
     L – Lokahi(調和)
     O – Olu’olu(思いやり)
     H – Ha’aha’a(謙虚さ)
     A – Ahonui(忍耐)

 しかし、どうも後付けの当て字のように思える。限りなく黒に近いグレーだろうか

 その一方で、主にふたつのパーツで成り立っているとする説明もある。
  
     Alo – 一緒にいる、目の前にある
     ha – 息、魂

 つまり、(あなたの、または私の)「魂とともにある」、「心を感じる」といった意味だろう。
 「ALOHA」という言葉は、相手に対する敬意や慈しみの感情があることを前提に用いられる言葉のように思える。そうであるならば、朝起きてから夜寝るまでの間、さまざまな状況で使われることも理解できそうだ。同じく感謝の意を示す「MAHALO」も同じなのだろう。(ただしくは一見さんの観光客に”アロハ!”っていうのはナシってことになる。それは少し寂しい)
 
 このように言葉に魂をのせて会話し挨拶するのはなぜか。文化人類学にかぶれた私は次のように考えた。
 文字をもたなかったハワイアンが目の前の相手や祖先、異なる世代との感情や物語りを共有する手段としての言葉とその言葉を発する心を大切にし、生活の中でそうした精神文化を積み重ねてきたからなのだと。

 本書に書かれているハワイの言葉は70。言葉の意味よりも、その言葉を発する心を共有しながら、口に出してみるのもいいもんだ。

 私のお気に入りは、「Ho’omoe waikahi ke kao’o」

 「ずっと一緒に旅しよう」だ。

<ついでの一言>

 日本語や英語ではどうだろうか。気持ちを正しく伝える場面よりも、効率良く伝えたいことを伝える場面が増え、画像やイラスト、記号やマークなど情報量を効率よく捌くコミュニケーションが求められているように思える。そうしたコミュニケーションでは雰囲気やムード、イメージを伝えることに主眼がおかれ、残念ながら言葉の意味は軽くなり、本来の意味は勘違いされることが増えているように思う。
 


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